車の冠水、浸水は「感電事故・車両火災」の危険あり?災害対応や保険について解説!

大雨や台風シーズンの際、立体交差のアンダーパス、高架下やガード下などに雨水がたまり、水かさがかなり深くなっているのを見かけたことがありませんか?一度は見かけた人の方が多いかもしれません。では自分の車が冠水、浸水した時はどうするのでしょうか?車内への浸水度合いをみて、大体は車を置いて逃げるでしょう。ではなぜ逃げるのでしょう?まあ条件反射的に危ないから逃げる人がほとんどだと思います。ではなぜ逃げなくてはいけないのでしょうか?調べてみました。

冠水、浸水、水没した車両の危険な原因

一度、冠水、浸水、水没した車両は、エンジンやヘッドライトといった電気系統の漏電が原因で、火災が発生する可能性があります。さらに、車のボンネットまで浸水してしまった場合は、発火を防ぐためにバッテリーのマイナス側のターミナルを外し、バッテリーと接触しないような絶縁処置する必要があるそうです。
車のバッテリーをいじることで、感電してしまう可能性が出てきます。車の整備をしたことがない人は触らないで、ロードサービスや自動車販売店にたのみましょう。
またハイブリッドカー、電気自動車が浸水・冠水した場合、電気自動車には電圧はが100V~600Vもの高電圧バッテリーを搭載しているので、感電する危険性が高いので車両には触らないで、ロードサービスや自動車販売店に連絡するのがベストです。

浸水ポイント

浸水のポイントは、車のマフラーが覆われる高さが30センチなのだで、それ位を目安にしておくといいでしょう。マフラーが覆われると自然にエンジンが止まります。

浸水・冠水被害を受けた際の対処法

車が浸水・冠水被害を受けた際は、まずは周りの安全を確認します。たとえ水が引いても感電、発火の恐れがあるためエンジンをかけてはダメ!
怖いのは水没した後なので、車内に水や土砂など異物が入る事により、電極がショートしやすい状態になるので水没車を絶対移動させない。
どうしても浸水・冠水した車が通行の妨げになり移動の必要がある場合は、シフトレバーをニュートラルにし押して移動させることです。手押しになるので一人では動かせません。周りに人がいればいいのですが、冠水、浸水しているときに助けてくれる人はあまりいないでしょう。

車の浸水・冠水によるトラブル事例

・ 一度水に浸かった車を翌日にエンジンを始動し走行していたところ、車のエンジン回りから出火し、全焼した。

・ 駐車中の車両が、エンジンを始動していないにも関わらず出火し、全焼した。

などの事例が豪雨被害の時の車の被害が多く発生しています。車の浸水・冠水状態では、エンジンの吸気系に水が入っている可能性があり、その状態でエンジンをかけると、エンジンを壊してしまうおそれがあり、電気系統のショートにより火災が発生するおそれがあります。

実際私は東日本大震災の時、バッテリーがショートし炎上した車両を多数見てきました。まあ、家は燃えてるし車も燃えてるし、それどころではなかったですが、本当に地獄絵図でした。

水没車は車両保険に加入していればカバーできる?

これは、一般的にはあまりわからない人も多いと思います。実は、車両保険には入っていれば、台風や洪水などでの車の浸水冠水の場合、全損にならない限り補償の対象となるのが一般的です。全損の場合はあらかじめ設定された保険金額が支払われますが、年数が経過した車は支払われる保険料が少なくなってしまうので基本足りなくなります。

全損扱いになるケース

・ エンジンまで水没し修理が不可能な場合
・ 修理費用が保険金額を超える場合

全損になった場合、全額を支給されることはあまりないと思っておいた方が良いでしょう。そこは諦めるべき所かもしれません。しかし、これには全損になった場合の特約という物もありそれに加入していれば助かるかもしれません。車両保険ではカバーできない所をカバーする特約という事です。今回は詳しくは触れませんが、あくまで特約である為、車両保険+特約となります。なので、費用的にもかかるので、余裕がある方か、水害が多い地域の方は一度検討されてもいいかも知れません。

車両保険が適用されない状況

車両保険は地震・津波など予測できない自然災害の場合は補償の対象外です。被害が広範囲になるため、保険会社も適切な保険料の設定ができないとの事。
なので「地震の津波で車が流された」といった場合でも車両保険では補償されないのが現状だそうです。しかし、これにも特約があります。下記で話していきます。

特約について

一般的な車両保険で補償されない地震や噴火よる津波の被害を補償する特約として、「地震・噴火・津波車輌全損時一時金特約」というものがあります。

これは通常の車両保険では補償できない自然災害で車が全損になった場合に、非常時に車がなくては困るので、足代わりになる動く車を確保するための特約だそうです。一般的にどの保険会社も50万が上限みたいです。まあ無いよりはましかっていう感じです。どこの保険会社を調べても、予測できない自然災害はの保険はここまでが限界みたいです。ちなみに、この特約は平成23年の東日本大震災が発端となり登場した特約です。

まとめ


車が浸水しているときは、クルマでの移動は避け、運転はしないことです。また、運転中や駐車中に浸水・冠水の恐れがある場合は、低速走行で移動して、クルマが浸水・冠水しないようにするのがいいでしぉう。

また、冠水、浸水した自動車は「水没車」となり、基本的には車としての機能が失われ、例え車買取に持って行ったとしても大幅に減額されてしまい二束三文になります。一般的には廃車になってしまうと思っておいた方がいいです。

車両保険に入っている場合は全損以外であればカバーできますが、特約に入っていないと全損時は元通りとはいかないです。こればかりはどうしようもないと思っておいた方がいいでしょう。

今回は水没した車の危険性や保険について話してきましたが、余裕があったり、水害地域にお住いの方などは一度保険の見直しをしてみるのもいいかもしれません。

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