エンジンオイルと同じく定期的に交換が必要なのがブレーキフルード(ブレーキオイル)です。
あまりなじみのない人も沢山いると思いますが、意外に重要なオイルです。
ブレーキフルートという名の通りブレーキに関係しているのです。交換を怠っていればブレーキがきかなくなり事故になってしまいます。
そんなことで、今回はブレーキフルートについて説明します。
ブレーキフルード(ブレーキオイル)とは?
ブレーキフルードとは、油圧式ブレーキで使用される作動油のことです。
自動車は一般的に油圧式ブレーキが採用されています。
現在ではブレーキフルードは、主に界面活性剤の一種「ポリエチレングリコールモノエーテル」が一般的に使用されています。
油圧式ブレーキは、密閉された管に充填されたオイルをペダル等を操作し、ブレーキキャリパーを作動させ制動する仕組みです。
つまり、ペダルを踏んだ力を油圧(液圧)でブレーキ本体に伝えてブレーキをかけるのです。
ですが、ブレーキフルートを交換しないと、腐食により空気が溜り、ブレーキが効かなくなるのです。
ブレーキフルードの交換が必要な理由とは?
ブレーキフルードは空気中の水分を吸って劣化します。
水分を含むと油圧管やブレーキキャリパーなどの金属への錆、腐食が進みやすくなりブレーキが効かなくなります。
また、「ベーパーロック現象」というブレーキ管の腐食により、空気が入りブレーキ管に空気が入った状態となり、ブレーキペダルを踏んでもブレーキが効かなくなります。
ベーパーロック(vapor lock)現象とは、自動車の摩擦ブレーキが過熱した際に力を伝えるブレーキフルードが沸騰して、配管内に蒸気(vapor)による気泡が溜まることで、ブレーキが全く効かなくなる事です。
新品の状態では無色透明です。
しかし、長期間の使用や長距離を走行することによって劣化して黄色→茶色→黒色へと移行します。
劣化したブレーキオイルをそのまま使用していると、力が落ちているためブレーキが効きずらくなります。
ブレーキフルード交換目安は?
過激な運転をしないのなら4年ごとの交換でもいいとおもいますが、無難に考えるなら2年ごと(新車時は3年)の交換がいいと思います。
基本的には2年に一回車検の時の交換が無難だと思います。
- トヨタのブレーキフルードは、基本的な交換時期を2年ごとの車検時と指定しています。したがって、ブレーキフルードの交換時期としては、原則として新車の場合は3年、その後は2年ごとの車検時の交換となります。
- ホンダのブレーキフルードの交換時期は、新車から3年で1回交換し、以降は車検ごとに2年に1回の交換を推奨しています。
- 日産のブレーキフルードの交換時期は、新車の場合は3年経過時で1回交換し、その後は2年ごとの交換時期を推奨しています。
メーカ別にみても車検時に交換しておいた方がいいみたいです。
ブレーキフルード交換費用(部品代+交換工賃)は?
交換費用(部品代+交換工賃)は、4,000円~10,000円程度と幅があります。
・ディーラーの場合工賃だけで、3,500円~5,000円程度かかります。
・ガソリンスタンド・カー用品店だと工賃が3,000円~5,000円程度です。
ブレーキオイルも一般的には2,000円前後が一般的です。
車検時に交換すると工賃がかからないのでお得だと思います。
イエローハットとオートバックスでのブレーキフード交換費用は?
オートバックスでブレーキフルード交換する場合は、作業料金が 4,000円(税込4,400円)~、 作業時間が 30分~です。
イエローハットでブレーキフルード交換をする場合、交換工賃は3,300円~です。作業は20分程度で終了します。
自分でブレーキフルードを交換するのは危険?
ブレーキフルード交換を自分で行う場合は、必ずエア抜きという物をしなくてはいけません。
もし、エアー抜きを失敗すると適切な油圧が得られないので、ブレーキの効きずらくなったり、ブレーキが効かなくなることもありえます。そうすると、ブレーキが効かず最悪、大変なことになる可能性があるのです。
なので、私は自分でのブレーキフルード交換は、あまりお勧めしません。
ブレーキフルード交換まとめ
一般的にはあまりなじみのないブレーキフルードです。特に女性ならなおさらです。また、車検の時でも交換をしてくれていない所もあり、キチンと車のメンテナンス状況を確認する必要があります。
車検後に改めて交換すると工賃が別に取られて二重に負担になるので車検時には必ず交換しておくのがベストです。
男性なら自分て交換しようと思う人もいるかもしれませんが、ブレーキオイルを自分で交換する場合、エア抜きをしなくてはいけない為、すべてのタイヤを外さなくてはいけない手間がかかると共に、マスターシリンダー(リザーバータンク)から遠い場所からのエア抜き作業やキャリパについているブリーダープラグにホースをつないで廃油を取り出すなど知らないとできない部分がかなりあります。
ただブレーキオイルのタンクのオイルをスポイトで抜いて入れ替えればいいという訳ではないのです。なので個人的には多少のお金はかかりますが車検の時が交換のタイミングと思ってまかせるのをお勧めします。